Eternal Sword - The Cursed Land / CD

産地不明のアトモスフェリック・ブラック・メタル、Eternal Swordの21年デモ。
戦争というものは一見すれば立派な冒険に思えるし、多くの者にとってそれは人生で最も偉大な体験となるように見える。だが、ひとたび戦の味を知れば・・・・・ある者にとっては、その一度の体験だけで心が折れる。別の者は何年も戦い続け、数え切れないほどの戦場を踏んできたとしても、百戦を生き延びた男であっても、百一戦目で壊れてしまうこともある。兄弟が兄弟の死に立ち会い、父は息子を失い、友は友が斧で腹を裂かれ、腸を押さえて必死に命を繋ごうとする姿を見る。彼らを率いた領主が斬り伏せられ、別の領主が現れて「今日からお前たちは我が兵だ」と叫ぶ。傷を負い、それがまだ癒えぬうちにまた次の傷を負う。食料は常に足りず、行軍で靴は壊れ、衣服は破れ朽ち、濁った水を飲んでは半数が下痢に苦しむ。新しい靴や暖かい外套、あるいは錆びた鉄兜が欲しければ、それを死体から剥ぎ取るしかない。やがては生きた人間からも奪うようになる。戦っている土地に住む小作農たちから。彼らはかつての自分たちと何も変わらぬ人々だ。羊を殺し、鶏を奪い、そこからほんの一歩進んで、娘たちをさらうようになる。そして、ある日ふと気づくのだ。友も親族も皆死に絶え、見知らぬ者たちと肩を並べて戦っていることに。掲げる旗も、もはやほとんど見覚えのないもの。自分がどこにいるのかも、どうやって家に帰るのかも分からない。戦っている領主は兵たちの名前すら知らず、それでも彼は怒鳴り散らす........槍や鎌や研がれた鍬を持って列を作れ、陣を敷いて踏みとどまれ、と。その時、騎士たちが突進してくる。全身を鉄に覆った顔なき者たち。彼らの突撃の鉄の轟音は、世界のすべてを埋め尽くすかのようだ。