Shemhamforassfuck - Shemhamforassfuck / ProTape

アメリカのノイズ／ウォー・ブラック・メタル、Shemhamforassfuckの25年作品。
最初の破裂した一秒から明らかなのは、Shemhamforassfuck が伝統的な構造や節度に一切の忠誠を誓っていないということだ。その音は、Tsalal の生々しい粗暴さや Methgoat の悪意を想起させる狂乱の中でとぐろを巻き、燃え上がりながらも、それ以上の何か腐敗の深淵のうねりと、快楽的な卑猥さを加えている。ロー・フィデリティで焼き焦がされた各トラックは、血と胆汁の泥沼を掻き分けるかのように、リバーブと歪みに溺れている。ドラムはまるでコンクリートの上を引きずられる鎖のように響き渡り、ボーカルは判別不能かつ怪物的で、精神の浄化儀式中にガスマスク越しに叫ばれているかのようだ。リフ??それをあえてそう呼ぶとするならば旋律的な表現というよりも、錆びたフレットに擦りつけられた暴力的な身振りに等しい。混沌の奥底には奇妙な学究的な響きが潜んでおり、砕けた歯の奥からニーチェ的な嘲笑がちらつく。それはある種の哲学的深淵を仄めかすが、それらは腐臭漂う憤怒の下に埋もれ、栄光のためではなく、栄光ある破滅のために咆哮している。これは容易に聴けるものではなく、そもそもそのつもりもない。それは、呪われし者と信仰深き者のための音風景であり、醜さが奇怪で恐ろしい美を達成する稀有な空間なのだ。