Khmer - Larga sombra / CD

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スペインのネオ・クラスト/ブラック・メタル・バンド、Khmerの1st。止まることなく進化を続けるKhmerの新章、2017年最新アルバムCD盤!!KHMERはこれまでの活動の中で、2012年のDEMO発表以降、休むことなくその歩みを作品に刻んでいる。2013年にのAfter Forever(千葉)とのスプリット、2014年の1stアルバム『Nubes que anuncian tormenta』、2015年のLivstid(ノルウェー)とのスプリット、2016年には3LA招聘によるジャパンツアーに合わせ、これまでのリリース作品を完全網羅した『Discography 2012-2015』と、コンスタンスに作品を発表しながら着実に進化を深めてきた。メンバーの交代はあっても、核となるボーカリストMario、ギタリストIvanのタッグは不変で、サウンドとアートワークを総て自分たちの手で作り上げながら成長してきた。 しかしながら本作で彼らが提示しているバンドサウンドの進化は、これまでとは比べものにならないほどに象徴的だ。冒頭からもメロディックなギターリフと共に全力で咆哮、疾走するいつも通りのKhmerサウンドに、冗長さを廃し無駄を削ぎ落とした楽曲に、これまでにないほどソリッドでエッジの効いたバンドアンサンブルに、成長したそれぞれのメンバーが新しい要素をKhmerに持ち込みバンドにケミストリーを起こしているのが伝わってくる。ボーカリストMarioは高音域で激しくスクリームしながらも同時にメロディを繊細に歌い上げ、ハードコアサウンドの中にも表情豊かに哀愁を漂わせる。ギタリストIvanは相変わらずクラシカルで荘厳な音使いのギターリフを連発、更には本来ツインギターで表現するようなハーモニーさえ1人で完結させており、空間をまるごと鳴らすようなバッキング等、これまでのKhmerには無い新しいアプローチも取り入れた。前作より加入したリズム隊2人のアプローチも秀逸だ。ベーシストOlaia嬢のサウンドは歪みながらもあまり低域を出しすぎない絶妙な存在感で、フロントで暴れるボーカリスト、ギタリストを引きの立ち位置から支え、ドラムMichelは様々なリズムパターン、怒涛のフィルイン、印象的なシンバル使いをKhmerに持ち込んだ。テクニカルなだけでなく、時に前のめりに疾走する情熱的なプレイは、やはり彼がメタルドラマーではなくパンクドラマーであることを改めて気付かせてくれる。強烈なリズムセクションを得たKhmerのバンドサウンドはよりダイナミックに、ドラマチックに生まれ変わったの

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